滋賀県スポーツ医会
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スポーツ医学ミニ知識です。
勉強会のポイント、スポーツの事例についての専門医のコメントなどを紹介します。
2,009年1月17日 勉強会の記録

村上元庸会長講演

35億年の生物の進化を遡り、ヒトの動きの特徴を独特の視点から講演頂きました。長年のライフワークの一端を披露され、参加者は生物進化のロマンに感銘を受けました。


「武術的身体操作法のメカニズム」 武術研究家・神戸女学院大学客員教授 甲野善紀先生

大変有名な武術の専門家が実演を中心にスポーツ動作・介護の動作など丁寧に実技指導頂きました。生死を賭けた武術からするとスポーツは生ぬるいのでしょうか?還暦にして、年々歳々進化されている甲野先生の素晴らしい動作に驚嘆と感激しました。


2008年9月1日 勉強会の記録

実技を受講される方の人数が読めなかったのですが、テーピングとBLSを同時並行で半分ずつ行いました。30名程度が15名ずつに分かれて実習としては適正な人数でした。(インストラクター担当を入れると40名程度)

「テーピングの理論と基礎」 さざなみ整形外科院長 牛山敏夫先生

最初に牛山先生の講義を受講しました。

「テーピング実習」びわこ成蹊スポーツ大学 大西史晃先生

大西先生のお手本を見て、テーピングの経験をしました。応急処置というより、スポーツ傷害を有する選手の関節保護・怪我の予防でしょうか?受講生は時間内に足首の固定をしっかり学びました。


「中高年の突然死への初期対応のコツ」びわこ成蹊スポーツ大学 高橋正行先生

最初に高橋先生のスポーツ現場における突然死について講義がありました。

スポーツ医会理事の山岡先生です。人形、AEDトレーナー、ポケットマスクなどの準備に尽力いただきました。インストラクターも引き受けて頂きました。

知る人ぞ知るNPOおうみライフサポート根本理事長です。伊藤さんと高島さんもインストラクターとして、丁寧にご指導頂きました。

今回の受講生は滋賀だけでなく、広く近畿地方全体から来られました。

テキストはGakkenの
「写真と動画でわかる一次救命処置」 2000円(DVD付き)
最近、続編として出された
「写真と動画でわかる二次救命処置」2200円(DVD付き)
を推奨しています。

コメント:(高橋担当です。)
次のような事例が最近報道されました。
1.PL学園中野球部員、練習中に球が胸付近を直撃し死亡 高校野球部の練習に初参加
 朝日新聞9月2日
2.サッカーボールが胸に、中3死亡 西条北中学校 
3.スペイン代表MFプエルタが試合中に死亡 Yahoo ニュース
4.アイルランド クライブ・クラークがハーフタイムに心臓発作 ニッカンスポーツ

Q:心臓発作を起こした時にAEDを設置していないとか、設置していても使えない(使わない)時には学校や施設の管理者、イベントの主催者、救護担当者の責任はどうなりますか?
A:

Q:サッカーの試合時の担架が布の柔らかい担架が多いのですが、固い頚椎固定対応の担架を置かないのはなぜですか?
A:

その他の質問があれば、ホームページ管理者までメールを下さい。
上の質問の回答もホームページ管理者まで下さい。


2007年8月8日 朝日新聞 声欄への投稿(大久保理事と朝日新聞社から承諾を頂いております。)

「朝青龍の行動 医学上は推奨」 大学教員 大久保 衞 (奈良市 59歳)
 大相撲の朝青龍が、診断書を出して巡業を休むのに、故郷のモンゴルでサッカーをしていたとして処分された。日本相撲協会の組織、ファンの立場を考えれば確かに道義的責任は免れない。しかし横綱を一人のアスリートとしてみた場合、一概に非難するのは問題があると思う。 私が整形外科医で、大学ではスポーツ医学を教えている。報道からは、ひじの靱帯損傷と腰部の疲労骨折以外に 詳細な症状が公表されていないため、身体の状態は推測になるが、少なくとも「遊び」としてのサッカーは可能な状態であったことは確かだ。
 スポーツ選手がけがをした場合、競技レベルの活動は無理でも、それより低いレベルの運動は可能な場合が多い。選手が元のスポーツに復帰するプロセスを「アスレチック・リハビリテーション」というが、その立場からは可能な運動はむしろ推奨される。診断書イコール安静ではない。 アスリートに限らず人間の身体は休ませることで治癒が進むが、同時に安静の害である筋力などが衰える「廃用症候群」は免れない。要は患部に負担をかけないことを前提に、可能な運動であればリハビリ期間中でも積極的に行うべきなのだ。今回の横綱のサッカーは、リハビリの一環と考えれば非難されることではないと考える。

コメント:朝青龍に対して批判的な記事は多いが、数少ない朝青龍擁護の立場のご意見です。腰椎分離症は慢性的なスポーツ傷害です。肘の痛みが強い朝青龍はサッカーが上手でしたね。ボレーシュートや身体の柔らかさを活かした見事なサッカーをしていました。でも優勝杯を持てない程肘の痛みは強かったんですね。
診断書を書いたスポーツドクターが複数出てきたり、診断も???ですね。

質問やコメントがあれば、ホームページ管理者まで。


7月7日 特別講演 濱田穣先生


濱田先生の著書
1.「ニホンザルの自然誌ーその生態的多様性と保全」 東海大学出版会
2.「ヒトの歩行と老化」テライピア社
3.「霊長類学のすすめ」京都大学霊長類学術出版会
4.Cognitive development in chimpanzees (Springer-Verlag, Tokyo)
5.「なぜヒトの脳だけが大きくなれたのか?人類進化最大の謎に挑む」Blue Backs,講談社


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